初めての脱毛はわからないことばかりで、不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。脱毛を始める前と施術後には、気をつけるべき点がいくつかあります。事前に知っておかないと脱毛効果や肌への影響も変わってくるので、脱毛の注意点について確認しておきましょう。
脱毛前の注意点
脱毛の施術前日から当日にかけては、自己処理の方法や肌・身体の状態に気を配りましょう。
誤った方法での自己処理
施術前の自己処理は必須ですが、正しいやり方で行わないと肌トラブルを招く可能性があります。まずは自己処理について解説しましょう。
毛抜きやワックスはNG
自己処理には、カミソリや除毛クリームなどさまざまな方法がありますが、特に毛抜きやワックスの使用はご法度です。脱毛は、毛根にあるメラニン色素に反応してダメージを与えます。毛抜きやワックスでムダ毛を根元から抜いてしまうと、脱毛レーザーがうまく反応せず、脱毛効果が低下する可能性があるのです。
POINT
毛抜きは肌への負担が大きく、埋没毛や毛嚢炎などの肌トラブルが起こる恐れもあります。
カミソリもカミソリ負けで肌が荒れる場合があります。
もしも使ってしまった場合は、毛が生え揃うのを待ってから、改めて予約を取りましょう。
手が届かない部位の自己処理方法
背中やうなじ、I・Oラインなど、自分の手の届かない場所のシェービングに、無理は禁物です。これらの部位は目視で確認しにくく、肌を傷つけてしまうリスクがあります。肌が傷ついてしまうと施術ができないので、無理して自己処理をする必要はありません。
POINT
多少の剃り残しなら、クリニックやサロンによっては無料でシェービングしてくれます。ただし、明らかに自己処理を行っていない場合は、シェービング代がかかることもあるので注意しましょう。
過度な飲酒や激しい運動
体温が上がった状態で施術を受けると、レーザー照射時に発生する熱が冷めにくくなります。やけどや赤みなどの肌トラブルが出やすくなるので、できるだけ落ち着いた状態で施術することが望ましいです。
また、体温が上がるような激しい運動もNGです。運動で全身の血流が促進されることで、レーザーの熱がこもりやすくなってしまいます。さらに、運動後にかいた汗を放置した状態で施術を受けてしまうと、雑菌が原因で毛嚢炎などの肌トラブルを引き起こす恐れもあるのです。
薬の服用や予防接種
基本的には、薬を服用しての脱毛はできません。薬の種類や量によってはレーザーの光が過敏に反応してしまい、赤みや炎症などの副作用が出る可能性があります。このような症状を「光線過敏症」といい、悪化するとミミズ腫れや水ぶくれなど、深刻な皮膚炎を引き起こすこともあるのです。
もしも健康な状態でも服用しなければならない薬がある場合は、必ず担当医に相談しましょう。
なお、予防接種当日の脱毛はNGです。予防接種の副反応で体調を崩してしまうと、肌のバリア機能が低下し、通常よりもレーザーや光の刺激を受けやすい状態になります。肌トラブルを引き起こす可能性が高いため、脱毛施術は控えるべきです。
ただ、ピル服用中の脱毛は医師との相談次第で可能なため、カウンセリング時に一度処方されている薬と服用頻度をご確認ください。
POINT
当日だけでなく、予防接種の前後1週間から10日程度は脱毛を避けてください。クリニックやサロンによって多少の違いがあるので、予約を入れる前に確認しておきましょう。
- 安全に脱毛施術を受けたい。
- 脱毛前にNGな行動を知りたい……
- 一度専門家に相談してみたい。
脱毛当日の注意点
顔脱毛をする場合、メイクはしてもいいのか気になるところです。また、来院時の最適な服装についても解説しましょう。
メイクはクリニックに相談
脱毛当日にメイクをしても大丈夫ですが、施術前には落とす必要があります。ほとんどのクリニックやサロンにはパウダールームがあり、クレンジング用品も用意されていることが多いです。しかし、施術前にメイクを落とせばいいといっても、なるべく濃いメイクは避けた方がよいでしょう。
目元周辺や唇はレーザーを照射しないため、アイメイクやリップメイクは落とさなくてもOKというところもあります。
肌を刺激しない服装を選ぶ
ほとんどのクリニックやサロンでは、専用の着替えが用意されています。施術前に着替えることになるので、基本的には何を着て行っても問題ありません。着替える必要があるため、着脱しやすい服装を選ぶとよいでしょう。
暑い季節もできるだけ長袖を着ることをおすすめします。施術後は紫外線の影響を受けやすく、ほてりや痛みなど肌トラブルに発展する可能性があるためです。
脱毛後の注意点
脱毛施術後の肌は、とてもデリケートな状態です。肌トラブルを避けるためにも、次のポイントに注意しましょう。
肌を保湿する
脱毛後の肌は、レーザーや光による熱ダメージを受けており、非常に乾燥した状態です。肌のバリア機能も低下しており、ちょっとした刺激でも赤みやかゆみが起こる可能性があります。
脱毛当日や翌朝は、なるべく肌にやさしい処方のスキンケア用品を使うようにしてください。肌の状態が落ち着いてきたら、乳液やクリームなど油分が含まれたスキンケア用品を使って、保湿力を高めましょう。肌が乾燥した状態で施術を受けると肌への負担が大きくなってしまい、レーザー照射時の痛みも強くなります。
日焼け対策をする
脱毛は、レーザーや光を照射する時に熱を発生させるため、施術後の肌は熱がこもった状態です。その状態で日焼けをしてしまうと、炎症や肌荒れ、シミやそばかすなど、肌トラブルの原因になります。
ただし、施術直後は、刺激が強い日焼け止めはおすすめできません。ノンケミカル処方といった敏感肌向けの日焼け止めを使い、日傘や帽子、アームカバーなどを併用して、直射日光を避けるのがおすすめです。
運動や長時間の入浴は避ける
脱毛直後の肌は、火照ったような状態になりやすいので、しばらく安静にすることが大切です。脱毛後に運動をすると体温が上昇して、赤みやかゆみが出やすくなるので注意しましょう。
デリケートな状態の肌に雑菌が入り込むと、炎症を引き起こす可能性があるからです。習い事などで身体を動かす予定がある方は、計画的に脱毛の予定を入れましょう。
また、脱毛当日は、湯船に浸かるのも控えてください。入浴すると血行が促進されるため、赤みや腫れが生じやすくなるからです。湯船に潜んでいる雑菌が毛穴に入り込む可能性もあり、感染症のリスクも高くなります。
脱毛を受けるのは初めてだという人も、安心してご相談ください。
タイミングも大事?その他の注意点
女性は生理や妊娠、出産によって体調が変化しやすく、脱毛する最適なタイミングを知っておくことも大切です。
生理中は脱毛できない?
クリニックやサロンによって、生理中に施術を受けられるかどうかは異なりますが、VIO医療脱毛やお尻周りなど衛生上の問題となる部位は脱毛できません。
しかし、基本的に生理中の脱毛はおすすめできません。なぜなら、生理中はホルモンバランスの関係で肌がデリケートになっており、肌トラブルが起こりやすい状態だからです。
普段なら平気な肌でも、痛みや赤みなどが起こる可能性があります。肌の状態によっては施術を断られてしまうこともあるので、なるべく生理予定日の前後を避けて予約するようにしましょう。
妊娠中や出産後は脱毛できない?
妊娠中は、ホルモンバランスの変化により、身体にさまざまな影響を及ぼします。肌は敏感になり、乾燥しやすい状態です。
そのような状態で脱毛してしまうと、炎症や湿疹などの肌トラブルを引き起こす恐れがあります。
しかし、妊婦さんにとって施術中の体勢は大きな負担になり、体調不良やむくみなどの症状が現れることがあります。母体にも胎児にも悪影響を及ばさないためにも、妊娠が判明した時点で、速やかに脱毛を休止しましょう。
日焼けをしていると脱毛できない?
日焼けをしている場合、程度によっては施術を断られることがあります。一般的な脱毛レーザーは、メラニン色素に反応するという特性があり、日焼けしていると肌にまで強い刺激を与えてしまうからです。
日焼け直後に施術はできませんが、炎症が落ち着いた状態なら施術できる脱毛機が増えています。それが、肌のメラニン色素に左右されない「蓄熱式脱毛機」です。
脱毛効果を引き出すために注意点をしっかり守ろう!
脱毛施術を受ける前に控えた方がいい習慣や、施術後に心がけることなど、さまざまな注意点がありました。気をつけなければならないことがたくさんあって大変かもしれませんが、脱毛を効率よく進めるためにも、注意事項をしっかり守りましょう。