医療脱毛のやけどは治る?やけどを防ぐコツとやけどを負ってしまった場合の対処方法

医療脱毛のやけどは治る?やけどを防ぐコツとやけどを負ってしまった場合の対処方法
医療脱毛は、ムダ毛の毛根周辺に熱ダメージを与えることから、やけどのような肌トラブルが生じる可能性があります。レーザーの熱が、毛だけでなく皮膚に伝わってしまうのがやけどの主な原因ですが、日焼けや肌の乾燥など、間接的な影響もあります。

point
今回は医療脱毛において、やけどを起こす原因や対処方法をまとめました。リスクを理解した上で安全に脱毛をしたいなら、万が一、やけどが起こった時も保証してくれるクリニックがおすすめです。

知っておきたい医療脱毛の仕組み

レーザー脱毛はやけどのリスクが高い?
レーザー脱毛の図解

まず、施術を受ける前に知っておきたい医療脱毛の仕組みや、やけどが起こる理由について解説します。

レーザー脱毛はやけどのリスクが高い?

医療脱毛では、毛のメラニン色素に反応するレーザーを照射します。この時に発生する熱が毛母細胞や毛乳頭を破壊し、半永久的に毛を生えなくさせるという仕組みです。
施術後は、毛根周辺の皮膚に熱がこもりやすく、皮膚に赤み・炎症が発生しやすくなります。

これらの症状は2~3日で治まることが多いのですが、医療脱毛の痛みが続く場合は、やけどの可能性が高いです。
レーザーの照射レベルを下げれば、やけどのリスクは低くなります。しかし、発毛組織に十分な熱が届かず、思うような脱毛効果が得られません。

bad
脱毛するためには出力を上げる必要があり、やけどのリスクを伴うということを理解しておきましょう。

医療脱毛で発生するやけどの度合い

施術後の数時間から翌日にかけては、肌に赤みやかゆみ、炎症が起こることがあります。医療脱毛を受けた場合、これらの副作用が起こってしまうのは避けられません。軽度の場合、基本的に時間が経てば自然に引いていくでしょう。
特に注意したいのは以下の症状がみられる時です。

痛みを伴う赤みが3日以上続く
黒ずみのような色素沈着
ミミズ腫れ
水ぶくれ

これらの症状の場合はやけどの可能性が疑われるので、クリニックに連絡して適切な処置を受ける必要があります。

関連記事:これってNG!?施術前に知っておきたい脱毛前後の注意点

クリニック側の原因でやけどを負った場合

医療脱毛によるやけどの主な原因は、「使用している脱毛機の問題」「施術者の技量不足」の2つだといわれています。

使用している脱毛機に問題がある

医療脱毛で導入されている脱毛機は、年々進化を遂げています。低温照射や冷却機能など、肌への負担に配慮されたものが増えていて、やけどのリスクは限りなく低く抑えられているのが実情です。逆にいうと、旧式の脱毛機や中古品を使い続けている場合は、やけどのリスクが高くなります。新型に比べると旧式の性能が劣るのは当然のことなので、できるだけ新しい脱毛機を導入しているクリニックを選んだ方が安心できるでしょう。

point
新旧の中でも、熱破壊式や蓄熱式といった種類が様々なため事前確認が必須と心がけましょう。

施術担当者の技術レベルが低い

医療脱毛は、ただ肌にレーザーを当てればいいというわけではありません。施術者は、一人ひとりの肌の状態をチェックしながら、体質・毛質に合う施術を行います。その人に合う脱毛機やレーザーを選択するほか、照射レベルの調整も必要です。
医師や看護師でも脱毛の経験が少ないと、適切でない施術が原因でやけどになってしまうことがあります。

bad
テスト照射では肌への刺激を確認するだけでなく、施術者の技術レベルを見極めることも大切です。

患者側の要因でやけどになる可能性も

脱毛でやけどしやすい人には、「日焼けしている」「肌が乾燥している」といった特徴があります。

日焼けしていた

医療脱毛は、メラニン色素に反応するレーザーを使用する施術です。日焼けした肌はメラニン色素が多いため、レーザーが過剰に反応してしまうことがあります。肌への負担が非常に大きく、やけどが起こる可能性が高いです。日焼けの程度によっては、施術を断られる場合があります。施術前はもちろん、施術後の日焼けもNGです。

bad
脱毛期間中は日焼けに細心の注意をはらい、日頃から紫外線対策をしっかり行いましょう。

肌が乾燥していた

肌が乾燥していると、肌を守るバリア機能が低下してしまいがちです。外部からの刺激を受けやすく、レーザーを照射した場合は、やけどを起こしやすくなります。もともと敏感肌・乾燥肌の人はもちろん、秋冬などの肌が乾燥しやすい季節は注意が必要です。
肌が乾燥しやすい人は、契約前にカウンセリングで必ず相談しましょう。

POINT!

場合によっては照射レベルを弱めに調整するなど、やけどを回避する工夫を行ってくれます。

こんな方におすすめ!
  • 脱毛でやけどをしないか心配……
  • アフターフォローがしっかりしているクリニックで脱毛したい
  • 一度専門家に相談してみたい。

やけどを負った場合の対処方法

やけどを負った場合の対処方法

軽度のやけどであれば、早い段階に適切な処置を行えば治ることがほとんどです。赤みやほてりが出た時はそのまま放置せず、以下のように対処しましょう。

施術した患部を冷やす
水ぶくれはつぶしたり、薬を塗らない
気になったらすぐにクリニックに相談する

患部を冷やす

腫れや赤みが出てきた時の応急処置としては、まず患部を流水ですぐに冷やします。患部に直接水をかけないよう、周辺部分に優しく水を当てるのがポイントです。10℃くらいの冷たすぎない水道水でいいので、5分から30分ほどを目安に冷やしましょう。

point
流水をかけるのが難しい場合は、氷を入れた袋や保冷剤をタオルやガーゼなどにくるんで冷やします。

この時、氷を入れた袋や保冷剤を肌に直接当てることは、絶対にしないでください。冷やしすぎると、凍傷によってやけどが悪化してしまう危険性があります。

水ぶくれがつぶれないように注意

皮膚に水ぶくれが生じている場合は、中度のやけどが疑われます。できるだけ早めにクリニックへ連絡して、適切な処置を受けましょう。自己判断でつぶしたり、薬を塗るのはおすすめできません。無理につぶすと雑菌が入って治りにくくなり、やけど痕が残る原因にもなります。また、肌に合わない薬を使用すると、やけどが悪化する可能性があります。
水ぶくれは、肌の表面だけでなく、その奥にある真皮までやけどが広がっている状態です。

point
きちんと治療すれば痕が残ることは稀なので、放置せずにクリニックで診察を受けましょう。

医師による適切な治療を受ける

「もしかしてやけどしたかも?」と不安に思うことがあれば、すぐにクリニックへ相談してください。脱毛によるやけどは症状が目立ちにくく、自然に治ると思ってつい放置してしまいがちです。やけどの症状が出ているのに自己判断でそのままにしておくと、やけど痕や色素沈着が残る可能性もあります。医師の診察のもと、やけどを抑える処置や薬の処方を受けましょう。医療脱毛が再開できるのは、やけどの治療が終わってからです。色素沈着ができてしまった場合は、内服治療や美白外用剤などで改善してから施術を受けることになります。

自分でやけどを防ぐ方法

脱毛によるやけどのリスクを減らすには、紫外線対策や保湿など、日々のスキンケアが大切です。

紫外線対策で日焼けを避ける

紫外線対策で日焼けを避ける

日焼けした褐色肌は、皮膚のメラニン色素が多い状態です。レーザーが反応しやすく、やけどを負う可能性があります。

また、日焼けをしている間は、施術自体が受けられなくなるので注意が必要です。
施術を受けられなくなると期間と脱毛の回数が結果的に多くなってしまいかねません。

施術後に紫外線を浴びると、赤みやほてりがなかなか治まらないことがあります。

施術後・施術前に関わらず、脱毛期間中は日焼けに気をつけましょう。施術部位には日焼け止めを塗り、さらに帽子や日傘・アームカバーなどを併せて使用すると効果的です。ただし、施術後の肌は敏感な状態なので、刺激が強い日焼け止めは避けてください。

肌をしっかりと保湿する

肌をしっかりと保湿する

医療脱毛のやけどリスクを下げるためには、日頃から肌をしっかり保湿することが大切です。また、施術後はレーザーの熱によって皮膚の水分が奪われている状態になっているため、入念な保湿ケアを行う必要があります。施術後の肌はデリケートなので、なるべく肌に刺激にならない成分が配合されている保湿アイテムがおすすめです。
顔や腕・脚だけでなく、背中やおしりなど、手の届きにくい部位もすみずみまで保湿してください。一人では手が届きにくい部位には、スプレータイプのボディローションを使うとお手入れしやすいです。

光過敏症や日光アレルギーがないかチェック

日光を浴びると赤みやじんましんが出るという人は、光過敏症や日光アレルギーが疑われます。このような体質の人は、レーザーを肌に照射した時も肌トラブルが起きやすく、やけどにつながる可能性も高いです。アレルギー反応が出るかどうかはテスト照射で確かめられるので、事前にカウンセリングで必ずご相談ください。
クリニックは医師が在籍しているため、光過敏症・日光アレルギーに対して、その場で診断を行えます。さらに、服用中の薬や既往歴からも医療脱毛が可能かどうか診断してくれるので、安心です。

やけどを避けるクリニックの選び方

やけどを避けるクリニックの選び方

やけどをできるだけ避けるためにチェックしたいクリニック選びのポイントは、以下の3つです。

肌の状態に合わせた施術をしてくれる

やけどを予防するには、患者一人ひとりの毛質・体質に合わせた脱毛機の出力設定や照射技術が必要です。きちんとした施術者であれば、肌の状態をみるだけでなく、事前カウンセリングで肌の悩みや健康状態のヒアリングを行います。また、施術中も「熱くないですか?」「痛みはありませんか?」などと声掛けしてくれるものです。カウンセリングの際は、施術者とコミュニケーションがしっかりと取れるかどうかという点にも、注目してみてください。

また、脱毛は毛周期に合わせた照射が重要です。
そのため、できるだけ短期間の脱毛を目指したい方は自身の毛が生え変わるサイクルを医師と相談したうえでスケジュールを組みましょう。

クリニックによっては、専用の研修センターを設けて技術研修を行っていたり、定期的にスタッフの勉強会を行っていたりします。一度、ホームページで確認してみるとよいでしょう。

『蓄熱式』の脱毛機を採用している

医療脱毛で発生するやけどの度合い
蓄熱式脱毛機の図解

医療脱毛で使われている脱毛機は、大きく分けて「熱破壊式」「蓄熱式」の2種類あります。

やけどのリスクを軽減したいのなら、蓄熱式脱毛機を導入しているクリニックを選びましょう。

蓄熱式医療脱毛は、弱い出力のレーザーを繰り返し照射する脱毛方式です。

毛根を焼き切るほどの熱を発生させる熱破壊式と比べて、やけどのリスクが低いといわれています。また、程度によっては日焼け肌や色黒肌でも施術可能です。
蓄熱式脱毛機にはさまざまな種類がありますが、有名なものには「ソプラノアイスプラチナム」「メディオスターNeXT PRO」が挙げられます。これらの脱毛機には冷却機能が搭載されていて、肌への負担を極力抑えられるのでおすすめです。

やけどに対する保証内容が充実している

クリニックでは、やけどのリスクを最小限にとどめるよう努力しています。しかし、万が一やけどの症状が出た時のために、医師の診察・治療・薬の処方を無料で行っているクリニックを選んでおくと安心です。肌トラブルが起きた際は最優先で予約を取れるなど、責任をもってアフターケアを行うクリニックを選びましょう。また、肌トラブルに伴い、クリニックを解約したいという時のために、返金保証や解約方法についても確認しておいてください。

POINT!

コースの途中で解約することが可能で、未消化分の返金制度を設けているクリニックがおすすめです。

安全性の高い医療脱毛でやけどのリスクを軽減!

脱毛技術は年々進化を遂げていますが、やけどのリスクが完全になくなることはありません。やけどをしないためには、信頼できるクリニック選びや、自分でできる予防方法を実践することが重要です。やけどをした時の対処法を知っておけば、万が一、トラブルが起きても適切に処置できます。医療脱毛への理解を深めた上で、クリニックで導入している脱毛機や施術者の技術、保証制度などをよく確認しておきましょう。
中途解約・返金制度についてもしっかり説明されるので、まずはカウンセリングを受けてみましょう。