「医療脱毛が気になるけれど、アトピー肌だから施術を受けられないのでは?」と不安に感じる方は少なくありません。しかし、実はアトピー肌の方にこそ、医療脱毛がおすすめです。
そこで今回は、医療脱毛がアトピー肌に与える影響について解説します。
目次
医療脱毛ならアトピー肌でも脱毛できる!
脱毛できるかどうかは症状によって変わりますが、基本的には、アトピー肌でも医療脱毛の施術は可能です。
肌表面に対しての刺激はあまり大きくないので、アトピー肌でも施術可能なのです。しかし、炎症や色素沈着が濃い部位は、レーザーを照射できないことがあります。
アトピー肌の方に医療脱毛がおすすめの理由
医療脱毛は、アトピー肌の方にとって嬉しいメリットがたくさんあります。では、一つひとつみていきましょう。
肌ダメージが少ない
医療脱毛に用いられるレーザーは、皮膚内部にあるバルジ領域・毛乳頭・毛母細胞といった発毛組織にダメージを与えます。
確かに、医療脱毛の施術によるリスクの可能性は、ゼロではありません。しかし、アトピー肌に合わせた適切な処置や丁寧なアフターケアを行うことで、リスクを軽減することは可能です。
近年出てきた蓄熱式の医療脱毛レーザーは、医療脱毛の中でも肌にやさしい脱毛機です。
医療機関で脱毛できる
医療脱毛と美容脱毛の大きな違いは、医療従事者がいるか否かという点です。
アトピーの症状やアトピー跡、通院状況などを相談できるのも、医療脱毛ならではのメリットです。万が一、施術後に肌トラブルがあった場合も、医師の診察や薬の処方などに対応しています。
短期間で完了する
医療脱毛は効果が高く、回数も少なく短期間の脱毛が可能です。毛の量や毛の太さによって個人差はありますが、通常5~6回の照射が目安です。
一方、脱毛サロンなどの光脱毛は医療脱毛に比べて効果が弱く、脱毛完了まで12回以上通う必要があります。
ワキ脱毛やVIO脱毛などの時間がかかる部位をできるだけ早く完了させたい場合は、医療脱毛を選びましょう。
- アトピー肌でも脱毛できるか知りたい。
- 脱毛でアトピーが悪化しないか心配……
- 一度専門家に相談してみたい。
アトピー肌の方は自己処理NG?
自己処理の主な方法であるシェーバー・除毛クリーム・毛抜きは、肌への負担が大きく、アトピー肌にはおすすめできません。それぞれの方法について、詳しくみていきましょう。
シェーバー
ムダ毛の自己処理として主流なのが、シェーバーやカミソリです。
しかし、刃が肌の表面に直接当たることにカミソリ負けを引き起こし、角質層を傷つけてしまう可能性があります。
その一方で、多くのクリニックで推奨しているのが、電動シェーバーです。
除毛クリーム
除毛クリームは、アルカリ性の薬剤でムダ毛のタンパク質を溶かすことによって除毛します。刃を使わないので肌にやさしいように思えますが、皮膚もタンパク質でできているので、実は肌への負担が大きいです。
毛抜き
シェーバーや除毛クリームのように広範囲を処理することはできませんが、数本のムダ毛を処理するのに便利な方法です。しかし、毛抜きでムダ毛を引き抜くと、肌そのものに大きなダメージを与えてしまいます。
肌の防御機能が働くことによって、ムダ毛が皮膚の表面に埋もれてしまう「埋没毛」になる場合もあります。
アトピー肌の方が医療脱毛を受ける際の注意点
クリニックにすべて任せるのではなく、肌の状態をカウンセリング時に説明したり、自分でできるケアを行ったりすることも大切です。
医師に必要な情報を伝えておく
アトピー肌の場合、カウンセリング時に医師の診察にて、肌の状態を確認する必要があります。その際、自分の肌質や服用している薬について、しっかり伝えておきましょう。
ステロイドには体毛が濃くなる・増えるといった副作用があり、脱毛の効果が半減してしまいます。
パッチテストを受ける
クリニックによっては、脱毛機によるテスト照射を受けることが可能です。医療レーザーを照射したときの痛みを体感したり、脱毛機との相性を確認したりすることができます。
アトピー肌の場合、照射後の肌状態を確認した上で、医師が脱毛を受けられるかどうかの判断を行ってくれるので安心です。
知識を持った医師や看護師が施術する医療脱毛なら、照射レベルの調整や麻酔の処方も可能です。
POINT
アトピー肌の方はその場で契約せず、パッチテストから2週間程度肌の様子を確認し、問題がないとわかった時点で契約すると良いでしょう。
肌の状態に合わせて施術を受ける
アトピー肌は、かゆみを伴う湿疹や炎症が、良くなったり悪くなったりを繰り返すものです。赤みや炎症が起こった状態で脱毛施術を受けると、色素沈着などの肌トラブルにつながる危険性があります。
診察した上で施術可能かどうかを判断し、場合によっては患部を避けて照射したり、出力レベルを下げたりして施術を行います。アトピー肌は、季節や生理によって肌の状態が不安定になりやすく、施術を断られることも少なくありません。
POINT
肌の状態に合わせて脱毛するのが理想的なので、脱毛を契約する前に、コースの有効期限についても確認しておいてください。
しっかりと肌ケアを行う
医療脱毛の施術後は、肌にレーザーの熱によるダメージが残っています。クリニックでも冷却や保湿などのアフターケアが行われますが、自宅でのスキンケアも大切です。
また、脱毛後の肌は、少しの紫外線でも影響を受けるので、入念な日焼け対策を行ってください。脱毛期間中に日焼けをしてしまうと、肌トラブルを引き起こすだけでなく、施術そのものが受けられなくなる可能性があります。
POINT
日焼け止めは、アトピー肌でも使いやすい「ノンケミカル処方」や「保湿成分入り」がおすすめです。肌が直射日光に当たらないように、帽子や日傘、長袖も併用すると良いでしょう。
肌トラブルが起きてもすぐに対応
脱毛後、万が一肌に問題が生じた場合は、クリニックへ連絡してください。
しかし、3日以上経過しても赤みが治まらないときや、明らかにアトピーの症状が悪化しているときは、医師による診察や適切な処置を受ける必要があります。そのまま放置すると、深刻な炎症やかぶれにつながることもあるので、自己判断は禁物です。
POINT
医療脱毛クリニックの多くは医師が在駐です。
肌トラブルが起こった場合も、診察や治療薬の追加費用はかからないことが多いです。
アトピー肌でも医療脱毛をしたい方はぜひご相談ください
医療脱毛は、医師が直接肌の診察を行うので、アトピー肌で不安や悩みを抱えている方にもおすすめです。
医療脱毛の中でも「ソプラノアイス・プラチナム」といった蓄熱式の医療脱毛は肌にやさしいので、肌の弱い方でも脱毛を行えます。
肌の状態によっては照射が行えない場合もありますが、適切な施術方法をクリニックで判断してくれるので安心です。