「介護脱毛」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。クリニックやサロンでの脱毛が身近になった昨今、将来を見据えた「介護脱毛」も人気が高まっています。
しかし介護脱毛に興味があっても、脱毛未経験だと、不安に感じることも多いでしょう。また、介護脱毛が具体的にどんな脱毛かわからないという人もいるかもしれません。

介護脱毛の基礎知識
介護脱毛をはじめて聞いた、聞いたことがあるけれどよくわからないという人のために、まずは介護脱毛に関する基礎知識をお伝えします。
介護脱毛とは?
介護脱毛と聞くと、どんな想像をするでしょうか?介護される年齢になってからする脱毛だと思う人もいるでしょう。
しかし、実際はその逆です。
介護脱毛とは、将来誰かに介護されるときに、介護してくれる人に少しでも負担をかけないために準備をしておくための脱毛です。

介護脱毛の適齢は40~50代
40代や50代など、ある程度年齢を重ねてからだと「今更脱毛しても遅い」と思ってしまうかもしれません。しかし、決して遅いということはありません。
40〜50代になって親の介護を経験したり、自分の健康に不安を抱くことが多くなったりすると、自分が介護される側になるときのことを考えることもあるでしょう。
実は、それが介護脱毛の適齢期。

もちろん、60代以降に脱毛を始める人もいます。介護脱毛に早い遅いはなく、将来自分を介護してくれる人に負担をかけないように脱毛しようと思ったタイミングが、最適なタイミングだといえるでしょう。
介護脱毛の施術内容
介護脱毛には、VIO脱毛が選ばれることが多いです。ここからは、介護脱毛についてどんな施術が行われるのか解説します。
『VIO』とは?
脱毛になじみがない場合、そもそも「VIO」とはどの部分かわからないこともあるでしょう。
「介護脱毛とは?」の部分で排泄時の清拭についてお話していますから、ピンときている人もいるかもしれませんが、VIOとはデリケートゾーンのことを指します。
Iライン:Vラインの下方、女性器から肛門にかけてのライン。
Oライン:肛門まわり。
この3つの部分の脱毛をすることを、VIO脱毛といいます。
介護者が介護をするときに、特に悩まされるのがデリケートゾーンの清拭です。デリケートゾーンのムダ毛が多いと、毛に排泄物が絡まってしまい、清拭に時間がかかってしまいます。

施術の体勢は?
デリケートゾーンの脱毛と聞くと、施術するときにどんな格好をするのかと不安になる人もいるでしょう。
VIO脱毛では、産婦人科で検査をするときと似たような体勢をする必要があります。
ただし、横になるのは平らな施術台ですから、リラックスして施術を受けることができます。
脱毛をする部位に合わせて、体勢を変える必要があるのもポイントです。
Iライン:膝を立てて足を広げる
Oライン:うつ伏せや横向き

人気のデザインは?
VIO脱毛では、デザインを選ぶことができます。デリケートゾーンのムダ毛をどの程度、どのような形で残すのか選べるのです。
介護のときのことを考えると、ハイジニーナというVIOをツルツルにするデザインが良いのかもしれません。
しかし、特に40代以上の人だと、温泉などに入ったときに人目が気になるという理由で、少しはムダ毛を残すデザインを選ばれます。
デザインには逆三角形やI形など、さまざまなものがありますが、日々の生活や介護のときのことを考えて自分にぴったりのデザインを選ぶと良いでしょう。

- 介護脱毛について知りたい。
- 脱毛は初めてだから不安……
- 一度専門家に相談してみたい。
介護脱毛のメリット・デメリット
介護脱毛にはメリットもたくさんありますが、デメリットもないわけではありません。実際に脱毛をすると決める前に、メリットもデメリットも知っておくことで、脱毛後に後悔することを防げるはずです。
ここからは、介護脱毛のメリットとデメリットについて解説します。
介護脱毛のメリット
介護脱毛の人気が高まっているのは、介護脱毛にはメリットがたくさんあるからです。まずは、そのメリットからご紹介します。
介護する側の負担を減らせる
介護脱毛の最大のメリットは、介護する側(介護者)の負担を減らせるということです。
介護をされる頃になると、オムツを変えてもらうこともあるはずです。アンダーヘアが少なかったり無かったりすれば、皮膚についた排泄物の拭き取りが容易にできます。
アンダーヘアに排泄物が絡まっているとキレイに拭き取るのが困難なのは、経験がなくても想像できるでしょう。

肌トラブルの予防
特に介護をされているときは、排泄をしてもすぐにキレイにしてもらえるとは限りませんから、ある程度の時間、オムツの中に排泄物が残ったままになることがあります。
ただでさえオムツでムレやすいのに、アンダーヘアがさらに湿度を高めているので、不快感が高まるでしょう。
しかし、アンダーヘアがなければ快適ですし、ムレやかゆみも軽減されます。その結果、炎症などを起こしづらくなり、肌トラブルを予防できるのです。

デリケートゾーンが清潔になる
介護脱毛をしておけば、デリケートゾーンを清潔にすることがとても簡単になります。
アンダーヘアがあると、どれだけキレイに拭いたとしても、排泄物が残ってしまい雑菌の繁殖を助長することに。その結果、感染症やニオイの原因になることもあり、さらに介護者に負担をかけてしまいます。
介護脱毛をしておけば、まだ介護をされていないときでも、デリケートゾーンをキレイに洗うのが楽になったと感じるはずです。

介護脱毛のデメリット
前述のとおり、介護脱毛にはデメリットもあります。デメリットも正しく理解し、快適な介護脱毛を実現しましょう。
痛みを感じることがある
脱毛の施術には、少なからず痛みが伴います。なかでもVIO脱毛は、痛みを感じやすい部位として知られている箇所です。
痛みの感じ方は人それぞれですし、施術の仕方によっても痛みの程度は変わります。なるべく痛くない脱毛をしたいという人は、カウンセリング時に相談してみましょう。
施術方法を変えたり脱毛機の出力を下げたりと、配慮してもらえるはずです。

施術を受けるのが恥ずかしい
介護脱毛のメインとなるVIO脱毛では、前述のとおり、施術するスタッフにデリケートゾーンを見られながら行うことになります。そのため、恥ずかしいと感じる人もいるでしょう。
しかし、目視しながら脱毛をしなければ危険ですから、見られること自体は防ぎようがありません。
施術時には必要以上に肌をさらけ出さないで良いように、配慮もしてもらえます。

アンダーヘアを元に戻せない
脱毛は一度すると、元に戻すことはできません。ですから、介護脱毛でVIO脱毛をすれば、なんらかの理由で元に戻したいと思っても、ほぼ不可能です。
元に戻したいと思うことが不安なら、ある程度毛を残すようなデザインを選ぶと良いでしょう。
それでも、元の状態よりは毛が減っているので、介護者の負担を減らすことができます。
アンダーヘアを多く残すデザインを選べば、後々、追加で施術を受けることも可能です。毛がなくなることが不安だという人は、アンダーヘアを多く残すデザインを選ぶと良いでしょう。

介護脱毛の注意点
安全かつ快適な介護脱毛を実現するためには、注意しておくことがいくつかあります。ここからは、介護脱毛における注意点を解説します。
介護脱毛は医療脱毛を選択
介護脱毛は、美容脱毛サロンで行うことも可能です。しかし、デリケートゾーンという大切な部分を脱毛するなら、医療脱毛を選ぶことをおすすめします。
医療脱毛は美容脱毛よりも痛みが強いといわれます。医療脱毛で使われる脱毛機は出力が高く効果が高いため、痛みもそれだけ強めに出るのは事実。
しかし、医療脱毛クリニックで脱毛をする場合、麻酔を使えるため、痛みを軽減しながら脱毛をすることができるのです。

高い効果と安全性を求めるなら、医療脱毛を選んだ方が満足のいく脱毛が実現できるでしょう。
POINT
蓄熱式レーザーという種類の脱毛機を使っているクリニックなら、さらに痛みを軽減できます。蓄熱式は従来の熱破壊式レーザーよりも痛みを感じづらい仕組みになっているからです。
白髪になると施術が受けられない
介護脱毛で一番気をつけたいのは、介護脱毛をしたいと思ったら、なるべく早めに始めるということです。
白髪が少なめなら、その部分以外は脱毛ができます。日々、白髪部分を自分で処理する必要は出てくるかもしれませんが、介護をされる立場になった頃には、介護者の負担を軽減できるでしょう。
ですが、全体的に白髪が目立っていると、脱毛をしてもその部分が残るため、介護脱毛のメリットを感じることができなくなります。

介護脱毛で老後の負担を減らしましょう!
これまで脱毛をしたことがない人にとっては、たとえ介護脱毛であってもハードルが高いと感じるかもしれません。
しかし、文中でも説明したとおり、介護脱毛をしておけば、将来介護される立場になったときに、介護者に大きな負担をかけることがなくなりますし、自分自身もより快適に過ごせるようになります。
もしも介護脱毛について興味が出たり、もっと知りたいと思ったりしたなら、ぜひ医療脱毛クリニックで介護脱毛の相談をしてみましょう。
