ムダ毛の自己処理をしていると、埋没毛ができてしまうことがあります。皮膚の中にできた埋没毛を、どう処理すれば良いのかわからずに、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

目次
まずは知っておきたい埋没毛の基礎知識

埋没毛がどんなものか既に知っている人もいるかもしれませんが、まずは埋没毛とは何か、基本的なことをおさらいしておきましょう。
埋没毛(埋もれ毛)とは?
埋没毛とは、皮膚の表面には出てこない毛のことです。
皮膚に埋もれているので、「埋もれ毛」と呼ばれることもあります。

場合によっては、1箇所に集中してできてしまうこともあります。
埋没毛があると見た目にも目立ってしまいますし、手触りもよくありません。
埋没毛は、普通の方法では処理することができないため、困っている人も多いはず。
特に目立つ場所にできると簡単には解消できないことから、大きな悩みの種になるでしょう。
埋没毛に悩む人は意外と多い?
埋没毛に悩んでいる人は、なぜ自分に埋没毛ができてしまうのかと、不思議に思うこともあるでしょう。
しかし、実は埋没毛に悩んでいる人は、とても多いのです。
ある調査によると、埋没毛ができたことがある女性は、全体の7割にものぼるとか。
特に間違った自己処理をしていると、埋没毛ができやすくなるようです。
POINT!
埋没毛ができやすい場所は、ワキやヒザ、そしてデリケートゾーンです。これは、ワキやヒザ、デリケートゾーンは、自己処理をすることが多いことが関係しています。
特にワキやデリケートゾーンのムダ毛は太く濃いので、埋没毛ができると目立ってしまい、他の部位よりさらに悩む人が多いでしょう。
自己処理は危険?埋没毛が発生する原因

自己処理をしていると、埋没毛が発生しやすくなります。これは、自己処理をすると、ある程度肌に負担がかかるためです。
ここからは、自己処理の方法別に、なぜ埋没毛が発生するのかを解説します。
①毛抜きの使用
毛抜きを使ってムダ毛を処理する場合、なかなか抜けない毛も、無理矢理引き抜いている人が多いのではないでしょうか。
毛抜きを使うと、毛は毛根から抜けるため、確かに一時的に見た目は良くなりますし、持ちも良いでしょう。
しかし、抜こうとした毛が途中で切れてしまうと、それが皮膚の中に入り込み、埋没毛として成長してしまうことがあります。
皮膚に負担がかかると、皮膚は自分を守ろうとして角質層を厚くします。
角質層が厚くなってしまうと、毛が皮膚の表面に出ていくことが難しくなり、皮膚の中で伸びてしまうのです。
毛抜きだけではなく、毛を引き抜くタイプの家庭用脱毛機にも、同じことがいえます。

②カミソリの使用
カミソリでムダ毛の自己処理をしている人は、とても多いはず。
しかし、カミソリによる剃毛も埋没毛になる主な原因の1つです。
カミソリでムダ毛を剃ると、毛先が鋭くなり皮膚の中に入り込みやすくなります。
また、カミソリで角質がはがされることにより、埋没毛ができやすい状況になることも関係しています。
後述しますが、カミソリの使用は肌の乾燥とも密接な関係があり、あらゆる面で埋没毛の原因となっているのです。
POINT!
カミソリや毛抜きは手軽な自己処理方法ですが、埋没毛だけでなく、肌に対するデメリットも多い方法です。
自己処理が必要な場合も、カミソリや毛抜きによる自己処理はなるべく避けるようにしましょう。
③乾燥肌
乾燥肌に悩んでいる人もいるでしょう。
肌の乾燥も埋没毛の原因となるため、乾燥肌の人は埋没毛になりやすい肌環境だといえます。
これは、肌が乾燥していると皮膚表面の角質層が硬くなるため。
角質層が硬くなっていると、毛が皮膚表面に出てこれなくなることがあるのです。

乾燥肌はあらゆる肌トラブルの元になっているので、埋没毛以外の肌トラブルを引き起こすこともあります。
POINT
普段から保湿ケアをすることが、とても大事。
特に自己処理をする人は、スキンケアを怠らないように気をつけましょう。
放置しても大丈夫?埋没毛が引き起こす肌トラブル
埋没毛ができると、無理矢理皮膚を引き剥がして毛を掘り起こそうとする人もいます。しかし、これは埋没毛の再発やさらなる肌トラブルの原因になるので、避けるようにしてください。
では、埋没毛は放置しても良いのでしょうか。ここからは、埋没毛を放置するとどんなリスクがあるのかをご紹介します。
『毛嚢炎』の発症リスクが高まる
埋没毛の部分に炎症が発生し、膿が出たことがある人もいるのではないでしょうか。これは、「毛嚢炎」によるものです。
毛嚢炎とは、毛根を包む「毛嚢」という組織に炎症が起こった状態のことです。
毛嚢炎になると皮膚が赤くなり、痒みや痛みを感じたり、膿ができたりしてしまいます。
埋没毛ができたばかりの頃は、炎症もなく肌が落ち着いていることが多いでしょう。
しかし、放置しておくと毛嚢炎の原因になるため、放置しておくべきではありません。
『色素沈着』発生のリスクが高まる
埋没毛を放置しておくと、毛嚢炎だけではなく色素沈着のリスクも高まります。

炎症が起こって皮膚が傷つくと、皮膚の防衛作用によりメラニンが生成されます。
炎症や怪我で肌が傷ついた後は、たとえ治癒をしても、しばらく色素沈着が残ります。
その現象が、埋没毛による炎症や毛嚢炎でも起こるのです。
POINT!
肌のターンオーバーがしっかり働いていれば、色素沈着も徐々に薄くなっていきます。
ですが、肌がダメージを受けた状態だったり睡眠不足が続いていたりすると、ターンオーバーが乱れていつまでも色素沈着が残ることに。
もしも埋没毛の炎症や毛嚢炎が発生した場合は、正しいスキンケアと良質な睡眠を心がけましょう。
自分でできる?埋没毛の解消方法
埋没毛を無理に引き出すのは厳禁ですが、放置することにもリスクがあります。ですから、埋没毛を発見したら適切なケアをしましょう。
埋没毛のケアは、自宅でも可能です。しかし、場合によっては、自分で解消するのが難しいこともあるでしょう。
自分で解消できない時はどうすれば良いのかも含め、埋没毛の解消方法をご紹介します。
ピーリングで古い角質を除去
埋没毛を発見したら、まずはグリコール酸や乳酸などでピーリングをしてみましょう。
さまざまなピーリング剤が市販されていますから、配合成分をチェックしつつ、使いやすいものを使ってください。
ピーリングをすると、古い角質が除去されます。
時間はかかりますが、定期的に古い角質を除去していれば、埋没毛が表面に出てくることを助けることができるのです。
即効性のある方法ではないものの、時間をかければ肌に負担をかけずに埋没毛が解消されるため、おすすめできる方法です。

購入したピーリング剤の説明書きどおりに、適切な間隔をあけてピーリングをするようにしてください。
皮膚科で治療を受ける
ピーリング剤では埋没毛を解消できない時には、皮膚科で治療を受けましょう。
皮膚科での治療も即効性はありませんが、適切な処置方法を教えてもらえたり、皮膚を柔らかくする薬が処方されたりすることがあります。

POINT!
特に炎症や毛嚢炎ができているようなひどい埋没毛の場合は、自分でピーリングするのは厳禁!
まずは、埋没毛の解消よりも炎症の治療を優先してください。
炎症が起きている場合は、皮膚科で適切な処置がしてもらえます。
埋没毛は防げる!正しい予防方法

一度できてしまうと解消するのに時間がかかる埋没毛に悩まないためには、予防をすることが大事です。
ここからは、埋没毛の予防方法をご紹介します。
①『保湿ケア』で肌乾燥を防ぐ
乾燥は、さまざまな肌トラブルの原因となっています。
埋没毛も同様で、乾燥していると肌は埋没毛ができやすい状態に。
これは、肌が乾燥していると皮膚が硬くなり、毛が皮膚表面に出てきづらい状態になってしまうからです。

埋没毛を作らないためにも、日々の保湿ケアは念入りに行いましょう。
また、保湿は肌の調子を整えるため、埋没毛の予防だけではなく解消にも役立ちます。
埋没毛ができた時も、保湿は忘れずに行うようにしてください。
②自己処理には『電気シェーバー』を使用する
毛抜きやカミソリで自己処理をすると埋没毛が発生しやすくなりますが、ムダ毛を放置するわけにもいきません。
そこで、自己処理には、電気シェーバーを使うようにしましょう。
電気シェーバーでの自己処理は直接肌に触れず、皮膚表面に出てきている毛をカットするため、肌への負担が少ないのが特徴です。

POINT!
電気シェーバーでの処理も、全くリスクがないわけではありません。
電気シェーバーで処理をした後は、保湿をしっかりとして肌の乾燥を防ぎましょう。
③定期的に『角質ケア』を行う
埋没毛を発生させないようにするためには、定期的な角質ケアも大事です。
角質層が硬くなると、埋没毛ができやすくなってしまいます。
角質ケアには、ピーリング剤やスクラブ入りの石鹸・ボディーソープなどを使ってみましょう。
ただし、埋没毛の解消方法でもご紹介したとおり、角質ケアのしすぎは、かえって肌に負担を与えてしまいます。

埋没毛の解消には医療脱毛がおすすめ!

解消方法や予防法をためしても、どうしても埋没毛ができてしまうこともあります。埋没毛を安全かつキレイに解消し、埋没毛に悩まされないようにするためには、医療脱毛がおすすめ。
ここからは、埋没毛と医療脱毛について解説します。
埋没毛でも医療脱毛を受けられる?
肌トラブルがあると、脱毛ができない場合があることを知っている人もいるでしょう。
ですから「埋没毛の場合も脱毛できないのでは?」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、実は埋没毛があっても医療脱毛は可能です。
これは、医療脱毛レーザーは、皮膚を通過するため。
つまり、レーザーが毛のメラニンに反応して照射が起これば、埋もれてしまっている毛にも効果があります。
ただし、埋没毛にレーザーを照射できた場合も、生えてきている毛が消えるわけではないため、毛は埋もれたまま残ってしまいます。

医療脱毛が埋没毛の改善におすすめな理由
前述のとおり、医療脱毛でレーザーを照射しても、すぐに埋没毛が解消されるわけではありません。
しかし、埋没毛にもレーザーは照射され、毛が生えてくる仕組みを破壊できます。
そして回数を重ねるごとに、その部分の毛は生えてこなくなるのです。
埋没毛の部分の毛が時間とともに皮膚の表面に出てくれば、その後は毛が生えてこないため、埋没毛の予防につながります。

POINT!
埋没毛に対して脱毛効果があるのは、出力の高い医療脱毛レーザーのみ。
エステ脱毛では出力が抑えられているため、埋没毛には脱毛効果が届きません。
そのため、埋没毛の改善・予防には、医療脱毛がベストなのです。
埋没毛の脱毛に関する注意点
医療脱毛なら埋没毛にも効果があるというのは、ここまでご説明したとおりです。
しかし、以下の点には注意しておきましょう。
● 脱毛ができない場合もある
普通のムダ毛に脱毛レーザーを照射すると、その後、ムダ毛がポロポロと抜け落ちていきます。
しかし、埋没毛の場合は皮膚の中で毛が抜けたとしても、皮膚の中に毛が残留し、すぐにはキレイになりません。

また、埋没毛が深刻だったり炎症を起こしていたりする場合は、脱毛が行えないこともあります。
重度の埋没毛や炎症を起こした埋没毛への対応は、各クリニックによって異なるので、自分が通うクリニックで確認しましょう。
デリケートな埋没毛のケアは、医療脱毛クリニックにお任せ!

汚く見えてしまい、さらには炎症を起こすこともある埋没毛は、自分でケアをしても改善までには時間を要します。
また、気をつけていても、再発することもあるでしょう。
そして埋没毛は、デリケートゾーンにできやすく、そうなると自分でピーリングをすることも難しいです。
ケアが難しい埋没毛に悩んでいるなら、医療脱毛クリニックに任せてみてはいかがでしょうか。
ジェニークリニックのように専門性の高いクリニックであれば、安全かつ効果的に脱毛をしながら埋没毛のケアもできます。
脱毛をしたいけれど埋没毛が炎症を起こしているという人も、一度、医療脱毛クリニックに相談してみましょう。
専門のスタッフが、肌の状態に合わせて適切な脱毛方法を提案してくれます。
